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編集中級編

市販の安いビデオ編集ソフトを使って、少し本格的な編集にチャレンジしよう!

 1,はじめに ごあいさつ!

HUB倶楽部ファンのみなさん、ご無沙汰しております。
動画道場「指南役見習い」を仰せつかっております
ヒゲ松でございます。

引き続きアマチュアのための、アマチュアによる動画制作
コンセプトに「動画道場」の続編を始めさせていただきます。

先の【初級編】ではWINDOWSパソコンに
標準プリインストールされている動画編集ソフト
「WINDOWS ムービーメーカー」を使って、
「タダで、簡単に」ビデオ編集する予定でしたが
最後の「ムービー出力」時に思わぬトラブルが発生して
現場放棄&逃亡してしまいました。(笑)

これはフリーソフトにちょっと無理を
押しつけてしまった結果と反省しております。

そこで今回は【中級編】として、
市販のビデオ編集ソフトを使って
“少し本格的で、楽しく仕上がる”
ビデオ編集をしてみましょう…
という企画です。

[check]一応【中級編】というシリーズなので、
基本的なことはあまり書かず
少し専門的なことにも触れてみたいと思っています。

果たして、初級編の時のような恥をかかずに
乗り切ることができるのかー?(汗)

2.ヒゲ松が使用している動画編集ソフトについて

さて、一口に動画編集ソフトといっても、
巷では数多くのソフトが販売されています。

そこで、まずはじめに、
ヒゲ松が使っている and 使っていた動画編集ソフト
ちょっとご紹介させていただきます。

【初級編】でも少し触れさせていただきましたが
約10年前に買ったパソコン(SONY VAIO)に
プリインストールされていた「Adobe Premiere 5.1 LE」が、
はじめての動画編集ソフトとの出会いでした。

今でこそ、ちょっと厳しい状況になっていますが
当時のSONY VAIOシリーズは、日本のパソコン業界を
引っ張る存在でした。

その一例として、パソコン後発のSONYは
他メーカーとの差別化戦略の中で、
もともとオーディオ&ヴィジュアルに強い素地を生かした
動画編集にかなり力を入れていて、
各機種にプリインストールしたAdobe Premiere用の
独自のコーデックを開発して、
「ビデオ編集をするなら、VAIO+Premiere」という図式を
確立していました。

そんな潮流に乗ってVAIO+Premiere用のビデオ編集本や
MOOKがたくさん発売されて、
ヒゲ松はそれらを読み漁り、
少しずつムービー編集を勉強していきました。

こんな感じでSONY VAIO & Adobe Premiereの
進化の過程の中、必要ごとにアップグレードしながら
昨年まで使い続けてきた訳けです。

使用していた最終モデルは「Adobe Premiere Pro CS4」です。

画像の説明

ソフトを起動させた画面は、こんな感じです。

画像の説明

一応「Pro」と銘打たれているだけあって
結構高度な編集にも対応していました。

【初級編】で使った「ムービーメーカー」の
画面とは、かなり違いますよね?

このソフトは、他のAdobe社のグラフィックソフト
(イラストレーターや、フォトショップなど)との
連携が優れていて、
フォトショップのレイヤーデータを、
別々のタイムラインに読み込むことができたり、
タイムリマップ(ムービーの再生速度を、急に早めたり、
急に遅くしたりする機能)が使えたりと、
かなり突っ込んだ編集が可能でした。

ただ、今年からCanon EOSを使った
「一眼レフムービー」の編集を始めると、
まったく役に立たないソフトとなってしまいました。(涙)

一眼レフムービーは家庭用のムービーカメラに比べて、
とんでもなくファイル容量が大きいので、
Adobe Premiereでは、リアルタイムな再生が
全くできない状態でした。

この原因はPremiereが長年のアップグレードに
伴って次々と機能を付加していった結果、
ソフトそのものが肥大化してしまったことに
起因していると言われています。

そこで一眼レフムービー編集に対応するために
発売された次期バージョン「CS5」は
「64bitパソコンのみにしか対応しない」
という荒業に出ました。

肥大化してしまったソフトを、
スムーズに走らせる為には、
パソコンのハードウエアの力に頼るしか
道がなくなってしまったわけですね。

こうなってしまうと、32bitのXPモデルを
使っているヒゲ松は、お手上げです。

そこで一眼レフムービーの編集が
スムーズに行えると評価の高い

トムソン・カノープス社の
「EDIUS Neo 2 Booster」というソフトに
乗り換えることにしました。

画像の説明

乗り換えるにあたって、
いきなり購入するのは怖いので
ホームページから無料の「体験試用版」を
ダウンロードして、実際にEOS Kiss X4で
撮影した映像素材を使って編集してみたのが
HUB倶楽部コアサポーター専用ページ
「動画・道場指南役見習い=ヒゲ松のムービー映写室」
に上げていただいている
「Around the Cherry Blossoms」
という桜ツーリングのビデオです。

ありがたいことに、このソフトの試用版(30日間限定)は、
本ソフトとほぼ同じ機能が使えて、
出来上がったムービーを書き出しても
「試用版」というクレジットも入りませんでした。

この一般ユーザー向けの
「EDIUS Neo 2 Booster」(現行バージョンは、EDIUS Neo 3)は、プロ向けの上位バージョン「EDIUS Pro 5」
(現行バージョンは、Pro 6)と、
ほぼ同じ機能を備えていて、
32bitのXPモデルでも、なんとか一眼レフムービーの
リアルタイム・プレビューができて、
出力される画質も非常にクオリティが高かったので
「優待・乗換版」を購入しました。

ソフトを立ち上げた画面は、こういう感じです。

画像の説明
[check]写真は次期バージョンの「EDIUS Neo 3」の
画面ですが、「EDIUS Neo 2 Booster」とほぼ同じです。

こちらも余計なアイコンのないクールな
インターフェイスなので、初心者の方には
少し取っ付き難いかな?と思います。

…こういう経緯を経てヒゲ松のムービー編集では
この「EDIUS Neo 2 Booster」
(現在は、バージョンアップして、EDIUS Neo 3) が
メインの編集ソフトとして活躍してくれています。

3、動画道場【中級編】で使用するソフトについて

さて今回の【中級編】では、
HDV形式のハイビジョン映像を素材として、
“少し本格的で、楽しく仕上げる”ことが
テーマなので、
いきなり「EDIUS Neo 2 Booster」を
使った編集をご紹介しても、
少々操作の慣れが必要で、
このシリーズの趣旨には合わないと考えて、
扱いやすくコストパフォーマンスの高いソフトを
導入してみることにしました。

候補に上げたのは、次の動画編集ソフトです。

1.アドビ  Premiere Elements

画像の説明

2.コーレル Video Studio

画像の説明

3.ソニーメディアソフトウエア Movie Studio

画像の説明

4.サイバーリンク Power Director

画像の説明

これらの動画編集ソフトの価格は
通常版で10,000~15,000円程度です。

レビューやクチコミなどを参考にしながら
無料体験版をダウンロードして試してみた結果、
今回の動画道場に使用する動画編集ソフトは、
4.のサイバーリンクの「Power Director」に決定しました。

購入したバージョンは、「8」でしたが
この時すでに64bitパソコンにも対応したバージョン「9」が
発売されていたので、Amazonで「特別優待版」が
4,580円という割引価格でした。
この「特別優待版」とは、
今まで使っていた動画編集ソフトから、
乗換えをすることが条件となるので、
以前購入して、現在使用していなかった
Adobe Premiere Elements 7からの
乗り換えということにしました。

この「特別優待版」だと、
通常価格でも10,290円という価格なので、
かなり安い部類のソフトだと思います。

ちなみに「乗り替え」ではない新規購入の場合は
通常価格15,540円が、割引価格は8,480円でした。
*12月12日現在 Amazon調べ)

購入のポイントはこの価格の安さに加えて、
下記の点が気にいったからです。

  • ①EOSで撮影した一眼レフムービーファイルが
    スムーズに再生できたこと。
  • ②インターフェイスが、直感的に操作しやすいこと。
  • ③文字につけるアニメーションや
    エフェクトが豊富で、且つ簡単な無料登録を
    することで、数千パターンのアニメーションが
    自由にダウンロードできること。
  • ただ、実際に使ってみて不満な点をあげると、
  • ①エフェクトやトランジションを多用すると
    HDV形式のハイビジョンムービーでも安定性が悪くなり、
    強制終了することがある。
  • ②レンダリングが出来ないので
    不安定なリアルタイムプレビューでは
    フレーム単位の細かい編集が苦手。
  • ③タイムラインが増やせないので、
    映像や文字を重ね合わせることが苦手。
    (これは、バージョン9では改良されています。)

といったところです。

ちなみに気にいった点①と、
不満な点①が矛盾する内容になっていますが
これは、無料体験版を試した時に、
エフェクトをかけたり、トランジション効果を
付けたりしなかったため、
気が付かなかったというワキの甘さを
露呈してしまいました。(笑)

皆さんも無料体験版を試される時は
ノーマルのファイルをタイムラインに
並べた後に色々なエフェクト&トランジション効果を
付けてみて、ソフトの安定性を試されることをお勧めします。

ただ上記に上げた1~4のソフトでは、
多かれ少なかれハイビジョン編集での安定度は、
いまひとつといった評価のようですね。

やはり「ソフトの安定度」と「ソフトの価格」
比例しているなーというのが、正直な感想ですが、

このサイバーリンクの「Power Director」は、
価格に対するコストパフォーマンスは
非常に高いソフトなので、
【初級編】と同じく過度のパフォーマンスを
求めてはいけない…ということだと思います。

それでは次回から、この「Power Director」を使って、
今回アップロードさせてもらった
「第1回HUB倶楽部ミーティング」のビデオを
編集する過程を例にして、
“少し本格的で、楽しく仕上がる”
作品づくりをご紹介させていただきたいと思います。

それでは、また~!

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