ハイビジョン編集に使うパソコンについて
4,ハイビジョン編集に使うパソコンについて
前回はハイビジョンムービーの編集に使用する
動画編集ソフトを、ご紹介させていただきましたが、
実際の編集のお話に入る前に、そのソフトをインストールして
編集を行うパソコンのハードスペックについて、
少し触れておきたいと思います。
まず【初級編】でも触れたように、
このシリーズもWindowsパソコンをベースに
展開していきます。(Macオーナーの方は
ごめんなさい)
そして操作を行うヒゲ松の自宅パソコンの
OSはWindows XP Service Pack 3(SP3)です。
ちなみに自宅のパソコンは約2年前に
ハイビジョンムービー編集を行うことを目的に、
ツクモ電機(現在は、ヤマダ電機グループに吸収されました)
というパソコン専門店で、
ショップオリジナルの「eX.computer」というマシンを
BTO(ビルト・トゥー・オーダー)という
セミオーダーのシステムで、
自分の必要なスペックに強化して購入しました。
コレがヒゲ松のパソコンのハードスペックです
○OS=Windows XP Professional SP3
○CPU=インテル Core 2 Quad 9650 / 3.00GHz
○メモリ=PC6400 DDR2 SDRAM 4GB
○ビデオカード=nVIDIA GeForce 9600GT / 512MB
○ハードディスク=2TB(SerialATAⅡ/ 7200rpm)
○2年前の当時では、かなり背伸びをしたスペックにしたつもりですが、
現在の最新パソコンはOSが32bitから64bitに変わり、
メモリが理論上無制限に積める(32bit版は最高4Gです)
ようになり、ハイエンドの機種はインテル Core i7という
マルチスレッドコアの、超ハイスピードCPUが搭載され、
ビデオ編集を快適に行うために、格段と進化しています。
ただ高スペックモデルになるとお値段も格段に
進化しているので(笑)なかなか買い替えはできませんが(泣)
やはりムービー編集においては、CPUの性能が
大きく影響してきますので、DV方式のムービーに比べて、
格段に情報量の多いハイビジョン方式のムービー編集には、
どのレベルのスペックのパソコン(CPU)が必要かというと、
一般的には…
○インテル ペンティアムD …
DV方式のビデオ編集にはOK。
HDV方式のテープベースの映像素材を使う編集には、かなり辛い。
○インテル Core 2 Duo …
HDV方式の編集なら、大丈夫。
AVCHD方式のファイルベースの映像素材を使う編集は、
ちょっと辛い。
○インテル Core 2 Quad …
AVCHD方式のファイルベースの映像素材を使った
編集なら大丈夫。
EOS ムービーなどの一眼レフムービーの
編集は、ちょっと辛い。
○インテル Core i7 …
現在、最高級スペックのCPUで一眼レフムービーの
編集も余裕でOK。
ざっと、こんな感じだと思います。
(*注意:簡単にお話するために、
かなり大雑把に書いています)
ただ、これらのCPUもそれぞれクロック周波数の違いで
価格が大きく変わります。
言うまでもなくクロック周波数の高いものほど、
処理速度が高いことになりますね。
なので上記の基準はあくまでも、
アバウトなイメージという程度に捉えて欲しいのですが、
「辛い」と書いたレベルは
- 編集中にコマ落ちがおこる。
- 強制終了が頻繁におこる、
- リアルタイムにプレビューが出来ない
- 保存&書き出しの際にエラーが出る
などの問題が生じる確率が高いということです。
あと「どのレベルの編集をするか?」によっても、
大きな差が出ます。
編集に高スペックが要求されるAVCHD方式のムービーでも
単純にBGMをつけるだけであれば、
Core 2 DuoレベルのCPUでも、
編集はできると思いますが、
数多くのムービーファイルを読み込み
エフェクトとトランジションを多用して、
文字もたくさん入れた
(今回のHUB倶楽部ミーティングビデオのような作品)場合は、Core 2 Quadでも、上記のようなエラーが起きやすくなります。
★ビデオ編集には大量のメモリの領域を使いますので、
自分のマシンに積める最大数のメモリを搭載する
こともポイントです。
そんな訳で、これからビデオ編集ソフトの購入を
お考えの方は、必ずソフトメーカーのサイトから
「無料試用版」をダウンロードして、
自分のビデオカメラで撮影した映像で、
実際に編集作業をしてみることを、強くお勧めします。
それでは、いよいよ次回から、
実際のソフトを使って編集作業に入っていくことにします
今回もお付き合いいただいてありがとうございました。